産山の水源といえば、池山水源と山吹水源。
アクセスも水汲みもしやすい池山水源と比べると、
山吹水源はより山奥の大自然を感じる独特の空気感があります。
山吹水源はこんな人におすすめ!
- より阿蘇らしい大自然を味わいたい
- 山吹水源の水も飲んでみたい
- 砂利道・細い道でも運転OK
- 山歩きできる格好・意欲がある方
地元の方によると、どちらも同じ田尻地区で車で20分ほどしか離れていない水源なのに、全く水質が違うそうです。
ちぃ
林業ときどき農業主婦の
水源巡り大好きライターの ちぃ です!
この記事では、熊本県阿蘇郡産山村の山吹水源についてご紹介します。
山吹水源について
よみかた:やまぶきすいげん
どんなところ?
深緑一面の原生林の中から湧き出る泉が、とても幻想的な山吹水源。
もともと大分県のくじゅうの山に降り注いだ雨が、湧水としてここ山吹で生まれて産山川となり、やがて大分県の一級河川、大野川になります。
【 #山吹水源 】
徒歩約10分で行ける、
原生林に囲まれた幻想的な #水源。熊本の #名水 百選の、
透明度が高くキリッとした #湧水。#水汲み 場は駐車場そば。
水量多めで汲みにくい。
駐車場・トイレあり。 pic.twitter.com/dWrYovDghj— ちぃ@あそびなっせ (@chii_asobinasse) June 2, 2021
屋久島の白谷雲水峡を思わせるような樹々と苔の深い緑が印象的な水源です。
水がきれいなので、もちろん蛍もいます!
新緑も紅葉もきれいで、一番近い産山の観光スポット、扇棚田からだと車で1〜2分の距離。
夏は涼しいですが、冬は極寒で-20℃近くになることもあり寒さ対策が必要なところです。
水汲み情報を先に読みたい方はここをクリック!
では、レッツゴー。
行ってみた!
山吹水源は、Google マップにも載っているので迷うことはないと思います。
ヒゴタイ公園キャンプ村を通るルートは、でこぼこ砂利道があるので、回避したい方は別ルートでお越しください。
15台ほど停められる広い駐車場。
反対側にはりっぱなトイレと休息スペースもあります。
バリアフリーの優先トイレもちゃんとありましたが、冬場は寒さ対策でトイレ閉鎖とのこと。
水汲み場は駐車場からすぐのところ。
距離にして20mくらい?の坂道です。
水は帰りに汲むことにして、とりあえず水源まで行ってみます。
駐車場から水源までは560m。
徒歩10分以上はかかるので、所要時間は30〜1時間といったところでしょうか。
なだらかな坂道できれいに整備された遊歩道ですが、
途中の分かれ道を下へ進むと、
この辺りはもう、
砂地に近い砂利道です。
天気次第ですが、水たまりやぬかるみもあるので、ベビーカーや車椅子はちょっと難しいかもしれません。
雨の日や雨上がりは長靴で行くのが良さそう。
やっと着きました。
水源の上にかかる倒木がかっこいい。
まるで鏡です。
晴れの日もきれいですが、薄暗い曇り(夕方)の日はこの写真のように、より幻想的な感じ。
池の真ん中の木のそばにも行けます。
とても緑緑しいです。
あちこちで水が湧いて、砂煙がもこもこ。
水中のコケも輝いて見えます。
道幅が狭くなっているところもありますが、水源はぐるっと一周できます。
透き通った水面に映り込む木々の緑が美しいです。
湧水量は、毎分30t。
水中だとは思えないほど、透き通った水。
湧き出たばかりの水も汲んでみました。
徒歩10分歩いてでも、美しい静かな原生林に囲まれた水源は行く甲斐があります。
そこで飲む水もまた格別。
カヤ・モミジ・コナラなどの広葉樹が多く、中には樹齢100年を超えるような大木も・・・
紅葉の時期にもまた行ってみようと思います。
池山水源ももちろん景観の美しいところですが、熱帯雨林のような珍しい自然美を阿蘇で体感できるのは山吹水源の良さです。
産山も含め、阿蘇地方はあちこちに湧水スポットがあるので、紙コップとタオルを車に乗せておくと便利!
汲んでみた!
山吹水源の水汲み情報をまとめてみました。
メリット | デメリット |
透明度高い美味しい水 | 水量多め |
水汲み場は駐車場そば | 汲む時に濡れる |
駐車場そばから20mほど下に水汲み場があります。
取水口はひとつ。
平らで足元は安定していますが、水量多くて、勢いがすごいです。
年季の入った小さめの柄杓がひとつ置いてありました。
直置きできて、あっという間に水がたまりますが、水量がすごくて失敗!
実はこの後、水の勢いで容器が倒れ、川辺に落ちてしまいました。
川辺は足元が悪いので気を付けながら、容器を回収。
今度は満タンになったらすぐ、手前に移動させました。
靴だけでなく手足の袖もびしょ濡れに(笑)
大きい容器でも短時間で汲めますが、次回からは長靴・タオル持参・袖まくりしてから汲もうと思います!
ちぃ
水の汲みやすさでは、池山水源に軍配が上がりそうです。
※ 水源の水を飲むかどうかは、個人の責任で判断されてくださいね。
飲んでみた!
地元の方にお聞きすると、池山水源とは異なる水質だそうです。
山吹水源のお水情報をわかる範囲でまとめてみました。
硬度 | 不明 |
水温 | 13.5℃ |
湧水量 | 毎分30t |
用途 | 軟水ならお茶やコーヒーなどの飲料用・和食向き 硬水ならミネラル豊富・洋風料理向け |
地元の情報 | 鉄分が含まれている |
ちぃの感想 | きりっとした感じ。そのまま飲むのが好き。 |
産山の湧水は地元の方々が管理しているため、産山村役場のほうで水質のデータは分からないとのこと。
わたくし個人の感想はあてにならないかもしれませんので、あしからず。
では、早速飲んでみます。
水量が多すぎて、柄杓が持っていかれそう。
水温13.5℃のクリアな水。
具体的な硬度が分からないので、軟水か硬水かは何とも言えませんが、
ひとつ断言できるのは、おいしいお水だということ。
水のプロではありませんが、素人が飲んだ感想として、やわらかいよりもきりっとした感じがしました。
プチ実験を2つ。
- 手野の名水(軟水)vs.山吹水源の水で冷茶を淹れ比べ
- 山吹水源の水で乳酸菌・お酢ドリンクにしてみる
どちらも美味しいのですが、気のせいかお茶に合うのは手野の軟水かなぁ。
乳酸菌ドリンク・お酢ドリンクは、キナ臭い味になっておいしくない・・・
よく分かりませんが、鉄分入りという地元の方の情報は正しいのかも。
ちぃ
山吹水源のお水は、
そのまま飲みたくなる美味しさ!
ということで、持ち帰った山吹水源の水はそのまま美味しく飲みました。
アクセス
車 | 熊本ICから約1時間30分。大観峰から約35分。阿蘇神社から約40分。 |
山吹水源は扇棚田からすぐ近く(500m)です。
ヒゴタイ公園キャンプ村を通るルートは、でこぼこの砂利道が含まれます。
それ以外のルートも道幅は狭く、舗装されてはいますが、でこぼこ道。
離合箇所はところどころにあります。
行く前に読んでね
山吹水源の情報をまとめてみました。
観光情報 | 水汲み情報 |
原生林が美しい水源 | 透明で美味しい水 |
トイレあり(冬閉鎖) | 水汲み場は駐車場近く |
遊歩道を徒歩10分 | 取水口1ヶ所 |
汚れ・水濡れに注意! | 柄杓あり |
24H無休・入場無料 | 水量は超大量 |
夏涼しく冬極寒 | 汲む時に濡れる |
観光にしても水汲みにしても、防水の靴とタオルは必須。
遊歩道は途中から未舗装になります。
冬は-20℃近くになる時もあるので、寒さ対策を!
緑がきれいな時期と紅葉の時期がベストシーズン。
山吹水源のまとめ
産山村の穴場スポット、山吹水源の魅力はその美味しい名水と、なんといっても、水源周辺の珍しい景色!
徒歩10分くらいの手軽さで、原生林の中から水が湧き出る幻想的な光景を味わえるのは、なかなか九州では珍しいかも。
ちょっと汲みにくい水汲み場ですが、それでも汲んで飲みたくなるほど美味しい水。
ちぃ
山乗りOKな車・山歩きできる服装の方は、ぜひ、産山観光のついでに山吹水源まで行ってみてはいかがでしょう?
地名 | 山吹水源 |
住所 | 熊本県阿蘇郡産山村産山田尻 |
TEL | 0967-25-2211(産山村企画振興課) |
営業時間 | 24時間年中無休 |
所要時間 | 30分〜(水源まで徒歩約10分) |
入場料 | 無料 |
駐車場 | 約15台(水汲み場は近く) |
トイレ | 一般・車いす用あり(冬は閉鎖⁈) |
URL | 産山村公式ホームページ |
この記事の内容は、2021年5月時点の情報です。
あくまでも個人の感想ですので、ご参考までに。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。