阿蘇市と高森町を結ぶ峠道、箱石峠。
その途中、外輪山を登りきったところにある、通称、”箱石峠電波塔そばの絶景展望所”。
ここは阿蘇五岳を横から一望できる珍しい絶景スポットです。
Googleマップにも載っていない穴場なのに、実は、サイクリングやツーリング界ではとても人気!
狭い道ですが車でも行けます。
本当はこれ以上誰にも教えたくないイチオシの展望所です!
この記事では、箱石峠、電波塔から見える四季折々の絶景についてご紹介します。
ちぃ
林業ときどき農業主婦の
阿蘇大好きライターの ちぃ です!
目次
箱石峠について
よみかた:はこいしとうげ
- 阿蘇五岳を横から一望!
- 大分(荻岳・九重)方面まで360度の絶景。
- 特別に草原内への立入が許可。
大観峰をはじめ、阿蘇五岳を正面に望む展望スポットは他にたくさんありますが、
ここの展望所の魅力はずばり、阿蘇五岳を横から一望できるということ。
しかも、見えるのは山だけ!
阿蘇谷(阿蘇市街地)は全く見えません。
そして、阿蘇五岳の反対側、大分方面の景色も360度きれいなところ。
冬タイヤがあれば、上の写真みたいな雪景色も見れちゃいますよ!
草原内の立入も許可されているので、絶景を見ながらお弁当を食べることもできます。
まず、展望所の場所からご紹介しますね。
箱石峠展望所へのアクセス〜場所・行き方・駐車場〜
車 | 熊本ICから約1時間10分。 道の駅阿蘇から約20分。 |
Googleマップにはこの展望所はのっていません。
国道265線から見える電波塔(アンテナ)を目印にしましょう。
阿蘇市方面から行くと、外輪山を上りきったところに、直線道路があります。
その途中のカーブミラーから曲がり、
500mほど走ると展望所!
道路は少し狭いですが、車数台なら横付けOK。
サイクルラックもちゃんと準備されていて、サイクリストやライダーの立ち寄りポイントにもなっています。
では、草原内から絶景を見てみましょう。
横から眺める阿蘇五岳
山がすごく近い感じがしませんか?
正面から見る阿蘇五岳の涅槃像とは全く違う景色です!
ススキの時期や、野焼き直後もおすすめ!
展望所として一般公開されているので、草原内の好きなところでお弁当を食べたりお茶したりできます。
ちぃ
牧野の方が、わざわざ草を刈って小道(”迷路”)も作ってくれています。
草原内の散策もいいですね!
ちぃ
草小積みのある風景〜秋冬〜
この時は、お昼の1時頃なのに、下から雲がモクモクと上がってきて、雲海みたいでした。
それはさておき毎年秋になると、この展望所に草小積みが出現します!
個人的な話ですが、実は昨年、私ちぃも草小積み作りを体験しました!
草を刈り、集めて束ねたものを60個以上も積み上げて作るので、重労働!
ちぃ
毎年、阿蘇の数カ所で草小積みが設置され、昔ながらの草原の風景が再現されています。
草小積みって、風情があって絵になるんですよね!
緑のきれいな春夏もいいけど、草小積みのある冬景色を見れるのも、ここ、箱石峠電波塔そばの展望所の醍醐味のひとつ。
個人的にとっても大好きなスポットです。
まるで万里の長城⁈根子岳とぐねぐね道
根子岳沿いに国道265号線が蛇行する姿は、万里の長城と言われることも。
こんなに至近距離で根子岳を見れるところって他にないのでは⁈
360度ぐるりと絶景を見渡せます!
根子岳からちょっと左に視線を移すと、遠くには荻岳も見えますし、
阿蘇五岳と反対方向を見ると、くじゅう方面まで見ることができます。
阿蘇の奇石〜箱石と人面岩〜
そもそも、箱石峠の箱石ってナンダ?って思った方いませんか?
この写真の、草原の先端の谷間にチラッと見えている石、これが”箱石”です。
重箱を3段重ねたような珍しい形の石で、阿蘇の七鼻八石のひとつです。
これに由来して”箱石峠”と言われています。
※ ”鼻”・・・外輪山がカルデラに突き出た部分
※ ”石”・・・阿蘇各地の奇石や巨石
地域によって選び方は様々ですが、代表的なものをまとめてみました。
七鼻 | 八石 |
獅子ヶ鼻 | 鏡石 |
卯ヶ鼻 | 箱石 |
古城ヶ鼻 | 疣石(いぼいし) |
蹴落ヶ鼻 | 鷲の石 |
妻子ヶ鼻 | 鼻ぐり石 |
遠見ヶ鼻 | 的石 |
松ヶ鼻 | 硯石(すずりいし) |
箱石がいちばんくっきり見えるのは、春の野焼きのあとです!
そして、この箱石の西側には、人の顔の形をした巨大な岩があります。
阿蘇の開拓神、”健磐龍命”の家来であった鬼八の化身とも言われているそう。
小泉元首相に似てるって、一時期、話題になった岩です。
残念ながらこの人面岩は展望所からは見えません。
行く前に読んでね!
私有地である牧野は、そもそも一般立入禁止です。
町古閑牧野のご好意で、展望所として特別に草原内への立入が許可されています。
危険な行為は避け、マナーを守って、景色をお楽しみくださいね。
- 標高は900m。上着を1枚多めに!
- 冬場はスタッドレスタイヤ必須!
- 展望所付近では火器厳禁!
- 草原の奥への侵入禁止!
- ゴミのポイ捨て禁止!
※ マナーが悪いと展望所が閉鎖される可能性があります。
※ 特に秋冬の草原は、ちょっとした風で火が飛び移り、一気に大火災(野焼きの状態)になります。火器の使用は大変危険です。
まとめ
他の展望スポットにはない珍しい魅力がたくさんの、箱石峠”電波塔そば展望所”。
阿蘇五岳を横から眺められるし、草原内には入れるし、360度どこを見ても絶景…
野焼き後やススキの時期もきれいだし、草小積みがある草原の風景も、いとをかし。
ちぃ
本当は教えたくない箱石峠展望所のイチオシをたくさん紹介してしまいました!
ライダーの皆さん、サイクリストの皆さん、車でお越しの皆さん、
ぜひ、いろんな季節・時間に行ってみて、ここならではの素敵な風景をお楽しみください♪
箱石峠(電波塔そばの展望所) | |
住所 | 熊本県阿蘇市一の宮町坂梨 |
駐車場 | 道路脇に横付け(数台) サイクルラックあり |
注意事項 | 冬は冬装備の車で!火器厳禁! 草原の奥は侵入禁止!ポイ捨て✖︎ |
この記事の内容は、2021年9月時点の情報です。
町古閑牧野組合長確認済ですが、あくまでも個人の感想ですので、ご参考までに。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。