例年8月上旬から現れる、草原アート「狩尾の扇」。
翌年の野焼き(春)まで、阿蘇市のあちこちから見ることができます。
この記事では、狩尾の扇についてご紹介します。
ちぃ
林業ときどき農業主婦の
ガイド兼ライターのちぃ です!
目次をクリックすると、見たいところへジャンプできます。
狩尾の扇について
読み方:かりおのおうぎ
阿蘇の伝統「扇切り」とは?
毎年8月はじめに行われる、阿蘇の伝統行事「扇切り」。
外輪山の上に、巨大な扇が現れます。
※ 狩尾区の通称「扇平」というところ。
大きさは、幅70メートル × 縦50メートル。
緑の草原の時はこんな感じ。
毎年夏の暑い時期に、地元の方々が、立っているのもやっとな急斜面に登り、扇の形を作ってくれています。
不安定な足場で刈り払い機を使う、命懸けの作業です。
※ 傾斜約45〜60度
ちぃ
ありがとうございます!
「狩尾の扇」専用のスポット・駐車場などはないので、
各自、安全・マナーに配慮して、見えるところから楽しみましょう。
毎年8月の盆前になると、
阿蘇市狩尾の北外輪山の原野にある、
通称「扇平」の斜面に幅約70メートル、
縦約50メートルの巨大な扇が浮かび上がる。
巨大な扇づくりは、地元に残る資料によると、
明治時代末期から行われたというが、由来は不明である。
戦時中〜昭和40年代にかけて、
牛馬の資料や海苔ミスに使用するたけきりの為一時中断したが、
昭和52年頃に狩尾集落内一里山隣保班が復活させた。
平成6年より若者の減少を理由に
狩尾3区全体で「扇切り」を行うようになり、
さらに平成9年より阿蘇市狩尾3区有志によって
「扇保存会」を立ち上げ、扇切りを継承している。
扇の形には、「田畑の害虫を風で払う」、
「牛馬の安全を願う」、五穀豊穣という意味がある。
昔は農薬がない時代だったため、害虫が発生した際、
扇で追い払ったと伝えられていることに由来する。
毎年盆前に、傾斜約45〜60度の急斜面に扇を描く。
扇保存会およそ15人が、多大な努力によって伝統を守っている。
夏には、緑鮮やかな扇を見ることができ、
冬の積雪時には雪景色につつまれ、真っ白な扇を見ることができる。
この扇は8月下旬より翌3月上旬の野焼きが行われる来春まで鑑賞が可能である。
見頃:8月〜3月・雪の日
「扇切り」は、例年8月上旬から翌年の春(野焼き)まで見ることができます。
ちぃ
白もいいね!
真っ白の扇は、道の駅阿蘇あたりからでも、肉眼で見えますヨ。
探してみて♪
アクセス・駐車場
「狩尾の扇」専用のスポット・駐車場はありません。
路駐する時はマナーを守って、安全な場所でお願いします。
まとめ
以上、「狩尾の扇」をご紹介しました。
例年8月から翌年の野焼きまで楽しめる、阿蘇の草原アートです。
ちぃ
ドライブついでに眺めてみてはいかがでしょう。
狩尾の扇 | |
住所 | 熊本県阿蘇市狩尾 |
TEL | 阿蘇市観光課:0967-22-3174 |
見頃 | 例年8月上旬〜翌年春 |
駐車場 | 特になし |
この記事の内容は、2022年12月時点の情報です。
あくまでも個人の感想ですので、ご参考までに。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。